11月3〜4日のこと…講習会その2
団員『K2』です。
私は、霧島の「みやまコンセール」にて2日間にわたり開催された、第1回かごしまコーラスアカデミーに参加して来ました。
そのレポートです!
作曲家の木下牧子先生、指揮者でもあり作曲家でもある相澤直人先生、それに合唱指揮者の高嶋昌二先生を講師にお招きし、木下牧子先生の作品から日本語表現を学ぶ、という講習会でありました。
初日1コマ目は相澤直人先生の指揮者講習と高嶋昌二先生の発声法が並行して行われましたので、当団の指揮者は指揮者講習を、私は高嶋先生による発声法を受講しました。
高嶋先生により、柔軟体操から体幹をしっかりキープする為の体操、そして顔の表情筋や唇、舌等を柔らかく動かせる為の体操を1時間20分程やりましたが、それでも足らないくらいだとの事でした。リップロールや腹筋の使い方、息の出し方、響の作り方等を織り交ぜながらの充実した講習でした。
特筆すべきは、『口を大きく開けない』と言う事でした。本来、私も口はあんまり開けない方(口の中は大きく開きます)で、以前指3本縦に入るくらい開けなさいと某先生に言われた時は『なんでやねん』と思いつつスルーしていました(^^;)
特に素人では、日本語で口を大きく開けて歌うと拍節的になりすぎるきらいがあるのと、息が流れない傾向にある、という事です。又、開けると云う動作で力が入ってしまう事もあり得ます。
口の中は開けるという前提で割り箸を咥えて発声すると云う方法も紹介されました。
因みに唇を大きく開けずに口の中を開けると云うイメージは「チュッパチャプス」を舐めているような感じだと以前聞いた事があります。
又、顔面の力を抜く練習で、変顔を100位練習したら良いとの事。確かに、モノマネ芸人さん達は色々な声が出せるよなと感心いたしました。
2コマ目は木下牧子先生の『地平線の彼方へ』の楽曲講習を、引き続き高嶋先生より受講しました。
今回の講習会の副題は『日本語表現』です。
元々高校の国語の先生だった高嶋先生でしたので、言葉の表現にはとても厳しく又、歌詞の解釈等もしっかり学ばなければいけないという事を教えて頂きました。同じ言葉でも、その詩が持つ情景が違えば表現が違うと云う当たり前の事が楽譜(音符)になるとなかなか読み解けなくなりがちだと思います。
日本語のアクセントの位置と音程の高低やアーテュキレーションの中でいかに言葉を伝えるか、又、言葉の流れで音楽を作る大切さを教えていただきました。
又、木下牧子先生より言葉を伝える大切さとして、日本語の特徴の中で、最初のシラブル(音節)と2番目のシラブルとでは母音を豊かにするのは第1シラブルで、イントネーションは第2シラブルに来る事が多いので、作曲家としては、どうしてもイントネーションの方に高い音をあてがってしまう。そこで、指揮者がその言葉をどう扱うかで言葉が伝わるかどうかが決まる。と云う事をおっしゃていました。(文字にすると伝わり難いですが)
3コマ目は公開対談でした。とても興味深い話や練習メソッドなど三先生が思うがままお話をされました。この対談は文字では表現出来ないので、時間がある時にCDに焼いて皆様にお配りしたいと思います。
4コマ目は再び高嶋先生からみっちり『地平線の彼方に』を表現方を中心にご指導を受けました。
さて、二日目。
ひとコマ目は相澤先生にご指導をいただき、短い時間でアカペラ2曲「さびしいかしの木」「鴎」を観客の前で発表出来るレベルまで引き上げる‼︎と云う目標でフレーズのつなぎ方、音符と音符の間の音楽の作り方、アンサンブルの作り方を学びました。一緒にレッスンを受けたメンバーは、相澤先生の発声へのアドバイスがとても良く、発声が楽になったと感動していました!
特にアンサンブルでは音程と音量を揃えてもアンサンブルにならない、それに音色を揃えないとアンサンブルが成りたたないと指摘されました。
このコマもCDにしたいですね。
2、3コマ目は高嶋先生の「地平線の彼方に」。叱咤されながらも少しずつ曲が出来上がっていく様がとても良くわかりました。
木下牧子先生からも助言を頂きながら、皆の集中力が高まるのを感じ、わくわくしました。
さあ、いよいよ最後に成果発表‼︎
やはり舞台は怖いもので、個人的には十分に発揮できたかと言うと、疑問が残ります。しかしながら、充実感のある楽しい舞台でした。
相澤先生、高嶋先生の指揮の下、客席には木下先生の姿がはっきりと見える中で演奏をさせて頂けた事の興奮は、今でもはっきりと身体に残っています。
この二日間は、久しぶりに充実した合唱三昧の時間でした。
会場は距離的に35k程度で移動時間も1時間15分程度。熊本県立劇場迄は距離的に100k位で移動時間も1時間20分程度。
時間的には大差ないので(道も田舎道で混んでない)来年は是非みなさんも参加される事をお勧めします!
来年は、相澤直人さん監修(今回もでした!)にて作曲家の新実徳英さんが招かれています。
写真はみやまコンセールとそこから見えた新燃岳です!
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